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「給料が安い」と嘆く前に。作業療法士が収入を上げる3つの現実的ステップ

副業

「作業療法士の給料って、こんなに安いんだっけ?」

そう感じたことのある方は、多いのではないでしょうか。国家資格でありながら、他の医療職と比べても高収入とは言い難いのが現実です。

私自身も病院に勤務していて、「10年働いてもこの年収か…」と感じ、将来への不安を覚えたことがあります。

しかし、そこから副業や働き方の見直しを経て、いまでは「収入は自分で設計できる」と感じています。

この記事では、「給料が安い」と感じている作業療法士が、現実的に収入を上げるための3つのステップを解説します。


なぜOTは給料が安いのか?構造的な理由を理解しよう

まず、現状を正しく把握することが大切です。作業療法士の給料が上がりにくいのは、個人の努力だけでは解決できない「構造的な問題」があるからです。

1. 診療報酬による収入の上限

病院や施設の売上は、診療報酬で決まります。リハビリ職の単位数や点数には上限があり、どれだけ頑張っても「売上が頭打ち」になりやすいのです。

つまり、あなたの頑張りが直接「給料アップ」に反映されにくい仕組みなのです。

2. 管理職・役職の少なさ

看護師や介護職と比べても、作業療法士のキャリアパスは限定的です。副主任、主任、課長、課長…といった役職ポストの数が少なく、昇進による給与アップを期待しにくいのが現実です。

3. 「専門職=安定」という思い込み

「資格さえあれば一生食べていける」と思われがちですが、実際には需要と供給のバランスで給与は決まります。OTの人数が増えた現在、供給過多が進んでいる地域では年収が伸びにくい状況です。

これらの背景を理解したうえで、次に紹介する「現実的ステップ」に進むことが重要です。


ステップ1:まずは「市場価値」を上げる

最初に取り組むべきは、自分の「市場価値」を見直すことです。

市場価値とは、あなたがどれだけ「他の職場・業界でも必要とされるか」を示す指標です。

スキルの掛け算を意識する

たとえば「高齢者リハビリ+福祉用具」「脳卒中リハ+在宅支援」「OT+発信スキル」など、スキルを組み合わせることで市場価値が上がります。

臨床経験についても、急性期・回復期・維持期・生活期と、さまざまな病期があります。

また、病期だけでなく、リハビリの提供以外にも、学術的な取り組みや講演活動、地域での事業起こしなど、作業療法士として関われる仕事も多岐にわたります。

それら、さまざまな経験からスキルを構築して、組み合わせることが作業療法士としての市場価値の向上につながります。

私自身は、臨床スキルに加えて「文章力」「デザイン」「集客スキル」を学んだことで、サロン開業につながりました。

転職市場を定期的にチェック

転職する気がなくても、求人サイトを見るだけで「いま自分のスキルがどのくらいの市場価値なのか」を知ることができます。

また、転職エージェントに相談をすることで、今現在の自分の待遇が納得できるものなのか、知るきっかけになります。

私の場合、転職エージェントに相談をしたことで、現在の自分の年収が他の職場よりも多いということを知るきっかけになり、「安易な転職はしない」という意思決定につながったことがあります。

転職はせずとも、チャンスはいつでも伺っておくのが得策です。

自分の立ち位置を把握するうえで、転職市場の定期的なチェックは有益だと言えます。

最初にのぞいてみる転職サイトとしてのおすすめは「ジョブメドレー」「マイナビコメディカル」など、医療職専門の転職サイト。

無料登録するだけで、自分の考える理想の条件の求人が見えてきます。


ステップ2:副業で「収入源を分ける」

次に考えたいのが、副業です。

副業はリスクを抑えながら収入を増やす現実的な手段です。

昨今は国も副業を推進する立場をとっているので、状況に合わせて取り組みやすい活動となっています。

OTが取り組みやすい副業の例

  • ライティング(医療・健康分野の記事執筆)
  • オンライン講座・note販売
  • 整体・リラクゼーションの自宅サロン
  • 運動指導・パーソナルトレーニング

実際、私も週末に自宅サロンとして、リラクゼーションサロンを運営しています。

自宅サロンであれば初期費用はほとんどかからないため、うまくいかなかったとしても家計に打撃をうけるようなことはありません。

ポイントは、「本業の延長線上でできること」から始めること。

経験や信頼をそのまま活かせるので、失敗しにくいのです。

副業について、気を付けることがあるとすれば、本業とのバランスです。

また、いまだに就業規則で副業禁止をうたっている職場もあると思うので、そのあたりの兼ね合いは考える必要があります。

手軽に試せる副業については、この記事を参考にしてみてください。


ステップ3:独立・起業を視野に入れる

副業が軌道に乗ってきたら、「独立」も選択肢に入ってきます。

もちろん、いきなり退職して始めるのはリスクが高いですが、週末起業や自宅サロンのように、小さく始める方法もあります。

独立のメリット

  • 自分のペースで働ける
  • 努力が収入に直結する
  • お客様との関係を自分で築ける

一方で、集客・経理・税務などの知識も必要になります。

しかし、作業療法士としての「信頼」「専門性」は、起業後の大きな武器です。

私自身、自宅サロンでは「OTとして人の生活を支援する」という軸をそのままに、健康相談・ストレッチ・運動指導を行っています。

臨床経験が、そのままサービスの価値になるのです。

これは作業療法士の大きな強みだと思っています。


まとめ:「給料が安い」はスタート地点。未来は自分で設計できる

作業療法士の給料が安いのは事実ですが、それを嘆くだけでは何も変わりません。

大切なのは、「構造を理解し」「市場価値を上げ」「収入源を分ける」こと。

そして、可能であれば「自分の力で稼ぐ経験」を持つことです。

私たちは、リハビリを通して「人の生活を支援する」プロフェッショナルです。

だからこそ、自分の生活や働き方も設計していくことができるはずです。

もし今、「このままでいいのかな」と感じているなら、今日から小さな一歩を踏み出してみてください。

—— 給料が安い、という悩みは、あなたが次のステージに進むサインかもしれません。

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