ベーシックインカムは実現するのか？

こんにちは、たにしんです。



最近、妻が「ベーシックインカムになればいいのに・・・」とつぶやきました。



私としてはびっくりです。



妻は元々政治や社会情勢に興味はなく、ベーシックインカムなんて単語を発するなんて思わなかったからです。



逆にいうと、インフルエンサーの方々の発信により、ベーシックインカムという言葉がけっこう広まっているということかなと思いました。



妻は、どうやら2ちゃんねるの創設者であるひろゆきさんのYouTubeで、ベーシックインカムの話を聞いて、「よい！」と思ったみたいです。



妻の聞いた話では、全国民に一律7万円給付という話だったそうです。



そもそも、ベーシックインカムとは、最低限所得保障の一種らしいです。



具体的にいうと、政府が全国民に対して、決められた額のお金を定期的に預金口座に支給するという仕組み。



妻の聞いた7万円給付だと、毎月全国民の預金口座に7万円が政府から振り込まれるということです。



なるほど、毎月7万円が口座に振り込まれたら、それは嬉しいですね。笑



ただ、そのような政策を実施するには、財源が必要で、財源は結局税金になるので・・・



あれ、結局自分たちの稼いだお金が税金として徴収されて、全国民に再分配されるってこと？と疑問符が付きます。



そもそも、日本の徴収した税金でベーシックインカム、実現できるのでしょうか？



ちょっと調べてみると、今ある社会保障の年金や雇用保険・生活保護などをベーシックインカムに一元化すると、ちょうど現状の税収で7万円給付が可能ではないか、ということみたいです。



やっぱり、そう簡単に一律7万円なんてうまい話はないですね。笑



日本の社会保障はけっこうよくできていると思います。



その社会保障をすべてベーシックインカムに一元化すると、これまでカバーできていた範囲をカバーできなくなる可能性がでてきます。



例えば、病気を患って生活保護になった方が、病院を受診した際に、現在は自己負担は発生しない仕組みになっています。



しかし、ベーシックインカムに一元化するということは、医療費についても7万円の中から出さなければいけなくなるということ。



けっこう厳しいですよね。



もちろん、この話はベーシックインカムが一律7万円で、これまでの社会保障がすべて一元化された場合の話です。



もし、本気でベーシックインカムを導入するのであれば、そういった制度の穴ももちろん埋められるように制度設計されると思います。



しかし、結局財源の話で躓いてしまう気がします。



ベーシックインカムのメリットは、年金や雇用保険・生活保護といった社会保障を一元化でき、管理のコスト削減して、「小さな政府」の実現に寄与するところだそうですが、まだまだ問題も多そうです。



ただ、現状の資本主義が続いていっても貧富の差の拡大などの問題はつきまといます。



ベーシックインカムのような話が出てくるということは、いろんな概念をみんなが本気で考えて、社会制度自体を大きく変えることを目指す世の中が近づいているのかもしれませんね。



とにかく、考えることが大事だと思った今日この頃です。