こんにちは、たにしんです。
前回の記事で、自分の商品を作って売ろうという話をしました。
商品ができると自分の複業がついに動き出します。
ただ、最初の方は商品として自分の時間を売ったり(仕事の受注、電話相談対応など)、商品を作っていく作業に時間が必要になります。
このブログを読んでくれている人の多くは、本業としての仕事があると思うので、現状の生活から新たに時間を捻出するとなるとけっこう大変だと思います。
私自身も病院で作業療法士として働き、家に帰ると就学前の子どもが2人いるという状況です。
正直、時間の捻出に一番苦労しています。笑
でも、それらを理由に時間を作らなかったら、結局何も進まないまま。
現状を変えようと複業をしている以上、泣き言は言ってられません。
みんな忙しい。
そんな中で時間を作るには「意志」と「工夫」が必要です。
今回は私自身がやってみてうまくいった時間術をお伝えします。
下の項目に当てはまる人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
□ 複業にあてる時間を作りたい人
□ 病院ではたらくリハビリ職の人
□ 複業を頑張ろうという意志のある人
大前提:時間はみんな平等に24時間
大前提ですが、人には1日24時間があり、それ以下でもそれ以上でもありません。
それは誰であろうと同じです。
偉い人は1日26時間ある、なんて不平等はありません。笑
24時間という時間はみんな同じなのに、時間がないという人とそうでもない人がいます。
この違いは何なのでしょう?
私が思うに、これは時間の使い方と感じ方の違いです。
時間がないというのは、結局は自分が感じている「感覚」です。
もちろん、状況的に自由な時間が少ないということもありますが、最終的にはその状況に「時間がない」と感じるのは自分自身です。
ここをまず押さえておきましょう!
時間術①:睡眠をしっかりとる
1つ目の時間術は、睡眠をしっかりとることです。
この時間術は、いきなりツッコミが飛んできそうですね。笑
「いやいや、睡眠をしっかりとったら、その分起きて自由に使える時間が減るじゃないか!」
そう思うのも無理はありません。
寝ている間は当然動くことはできないので、睡眠時間が増えれば、1日24時間のうちに使える時間が減る。たしかにその通りです。
しかし、断言します!
睡眠をしっかりとった方が複業にあてる自由時間は増やせます。
なぜ、そう言い切れるかというと、睡眠をしっかりとった方が、1日を通してのパフォーマンスがあがるからです。
逆に、睡眠時間が不足することでのパフォーマンスの低下は、様々な研究で立証されています。
ディンゲスや他の研究者(私も含む)がその後に行った研究の結果、昼寝もカフェインも、学習、記憶、情緒の安定、複雑な論理的思考、意思決定といった高度な脳の機能を回復することはできないことが判明している。
マシュー・ウォーカー:睡眠こそ最強の解決策である.
この引用からわかることは、脳機能を回復するためには、睡眠をとるしかないということです。
想像してみてください。
睡眠が不足していて、脳機能が低下している状態で1日はたらくのと、ぐっすり寝てフレッシュな状態で1日はたらくのと、どっちが生産性が高いでしょうか?
睡眠時間を1時間延ばしても、その分生産性があがればその方が時間を節約できると思いませんか?
では、脳機能を回復して、生産性高く動くにはどの程度の睡眠時間が必要なのか。
個人差はありますが、概ね7時間の睡眠が必要だといわれています。
よく勘違いされるのですが、夜12時に寝て、朝7時に起きるのは睡眠時間7時間ではありません。
床についてから、寝つくまでに時間がかかるためです。
そのため、床について起きるまでの時間は7時間半から8時間は欲しいところです。
急がば回れといわれるように、自由時間を確保したいなら、まずはしっかりと睡眠時間をとって、生産性をあげてみてください。
これまで睡眠時間が短かった人は、1週間もしっかり寝れば、きっと違いに気づくはずです。
ここでのまとめ
- 睡眠時間を確保することで、脳機能のパフォーマンスを上げることができ、結果的に自由時間を作ることができる。
- 人間には一般的に7時間程度の睡眠が必要。
- 寝入るまでの時間を考えると、床につくのは起床時間の7時間半~8時間前。
時間術②:無駄を省く
2つ目の時間術は、無駄を省くことです。
元々しなくても良いものを効率よく行うことほど無駄なことはない.
ピーター・ドラッカー
この言葉は本当にその通りだと思います。
自由時間を増やそうと思うと、まず最初に考えがちなのが、効率よくして時間を浮かせよう!という考え。
しかし、もっとも時間を浮かせられる方法は、「しなくてもよいこと」をしないです。
あなたは自分が何にどれだけ時間を使っているか、把握していますか?
ここで覚えておいてほしいのは、パレートの法則(80:20の法則)とECRSです。
パレートの法則とは、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した法則で、経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているとしたもの。
転じて、物事の大部分は重要な一部の要素によって成り立っているといった意味で使われます。
例として、「商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。」とか、「仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。」など。
要は、大部分を2割程度の重要な箇所が作り出しているので、そこをしっかり見極めなさいということです。
これは、自由な時間を作り出す際にも使える考えです。
例えば、仕事で自分が何に時間をかけているのか?そして、大事な2割はどこなのか?
これがわかれば、時間をかけている重要ではない8割を削っていくことができそうじゃありませんか?
つまり、自分の使っている時間を見直して、重要ではない大部分を削って、自分が複業をするための時間に変えていこうというわけです。
私の場合は、1日において仕事の時間が大部分を占めるので、その時間の効率化をして自分の時間を作り出そうと考えました。
その際にやったこととして、自分が時間をかけている時間を洗い出し、その傾向を見たうえで何を改善するか考えるということです。
地道ですが、自分が日々業務として行っている作業の時間をストップウォッチで測定し、Excelに時間を記入していきました。
下のグラフはそれをパレート図にしたものです。
圧倒的にカルテ業務の時間が多いことがわかりました。
次いで多いのは会議やミーティングなど。
この情報から、カルテ業務と会議やミーティングの時間を削減するための具体案を立案して、実行したわけです。
そして、自分の時間の使い方を見直したあと、どのように無駄を削っていくのか?
それを考える上で便利なのが、ECRSです。
ECRSとは、業務改善を実視する上での、順番と視点を示したもので、Eliminate(排除)、Combine(結合と分離)、Rearrange(入替えと代替)、Simplify(簡素化)の4つからなります。
この順番で業務を再考していきます。
もっともいいのは、不要な業務をEliminate(排除)すること。
これが最も効果が高いです。
次に、Combine(結合と分離)。これは、何かと何かを一緒にできないか?何かを切り離して他の人に振れないか?と考えることです。
Rearrange(入替えと代替)は、今の業務を他の業務に変えてみて、効率を上げられないか考えること。
Simplify(簡素化)は今の業務は継続してするけれど、無駄を省いて簡素にするという方法です。
例えば、私の場合であれば、カルテ業務を排除することはできないので、各内容のテンプレートを作って簡素化しました。また、カルテの内容を情報提供書やカンファレンスで使えるように、文面を整え、結合しました。
会議やミーティングにおいて、重要度を再考し、私が出席する必要のないものについては、排除しました。
このように業務を効率化して、残業時間を減らして、生まれた自由時間で複業に取り組んでいます。
ここでのまとめ
- 業務の時間を効率化することで、複業をする自由時間が作れる。
- 大事なことは「しなくてもよいこと」をしないこと。
- パレートの法則(80:20の法則)とECRSを念頭に業務を再考する。
時間術③:呼吸を整える
3つ目の時間術は、自分の時間感覚を修正するアプローチです。
大前提の部分で、時間がないという人とそうでもない人の違いを、時間の使い方と感じ方の違いであるという話をしました。
呼吸を整えると、時間の感じ方を修正することができます。
なぜかというと、時間の感じ方を含めた人間の心理状態は呼吸などの生理反応とつながっているからです。
例えば、大勢の前で話をする際、とても緊張すると呼吸が速くなるといった生理反応がみられます。
これは、心理状態と生理反応のつながりによるものです。
この例えでは、「大勢の前で話をする」という状況に対して、「呼吸が速くなる・脈が速くなる」という生理反応が起こり、「緊張」となっていますが、この逆もあり得ます。
どういうことかというと、呼吸をゆっくりにして、脈が落ち着けば、緊張が緩和され心理状態も落ち着いてくるとということです。
このように、心理状態と生理反応は密接に関連しているため、「時間がない」という心理状態についても、呼吸という生理反応を整えることで対処が可能です。
具体的な方法としては、「パワーブリージング」がオススメです。
この方法はDaiGoさんの超時間術という書籍で紹介されている方法ですが、手軽ですぐにできるので、導入しやすいと思います。
パワーブリージングの方法
- ゆっくりと息を吸い込む
- 吸い込んだ時間の倍の時間をかけて息を吐き出す
パワーブリージングの際に、個人的にオススメなのは、息を吸い込むときは4秒間鼻から吸って、吐くときは8秒かけて口から吐くというサイクル。
これを5~10回するだけでも、少し心が落ち着き、時間がないという感覚も和らぎます。
パワーブリージングは、時間に追われていると感じる時にはもちろんやって欲しいのですが、それ以外にも作業前など、定期的にしてもらうと、時間感覚の修正につながると思います。
ぜひ、試してみてください。
ここでのまとめ
- 「時間がない」ないという心理状態と「呼吸」という生理反応は密接につながっている。
- 心理状態を修正しようと思うと、生理反応を修正することが大事。
- 呼吸は手軽に修正できる生理反応である。
- 吸った息を倍の時間かけて吐き出すパワーブリージングがオススメ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
複業をするにあたって、自分が使える自由時間を作ることは非常に重要です。
まずはコンディションを整えるために睡眠をしっかりとることからはじめてみてください。
そして、時間の無駄を省くアプローチを進めて、自分の時間を作っていってください。
時間がないという感覚に対しては、呼吸を整えるというアプローチで改善できます。
すぐに実施できるので、ぜひ試してみてください。
自分の価値を高めるために、複業を頑張っていきましょう!
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